クレジットカード

クレジットカード付帯の旅行保険について


クレジットカードのメリットの一つとして、
旅行費用を決済するとクレジットカードに付帯する旅行保険に加入することが出来ます。

本日はクレジットカードに付帯する旅行保険の仕組みや、
各国際ブランドごとの補償内容の比較などを行っていき
旅行保険についてご理解頂けましたら幸いです。

旅行保険とは

旅行保険とは、国内旅行または海外旅行時に、自身に起こったケガの治療費や、
自身が相手に起こしてしまった賠償費用、所持品の盗難や交通機関の遅延や欠航などに伴う実費費用の補填など、旅行時のトラブルに備える保険となっております。
旅行目的地滞在時だけではなく、家を出発した瞬間から、
帰宅するまでの間のトラブルに対して補償を受けることが出来ます。

旅行保険の保険適用の条件

各クレジットカード会社の公式サイトを見ていますと、旅行傷害保険のページがあります。
アメリカン・エキスプレスのページを例に致しますと、
「保険が適用になる旅行代金の支払いとは」としては、以下のように記載されております。

保険が適用になる旅行代金の支払いとは

ーーーーーーーーーーーーー

<海外旅行の場合>

①旅行前に日本国内にてカード決済された、日本出入国のために時刻表に基づいて運航される国際航空機または国際船舶のチケットやパッケージ・ツアーの料金

②日本国内でのカード決済がない場合、出国後に海外で時刻表に基づいて運行される公共交通乗用具のチケットの料金

<国内旅行の場合>

宿泊旅行の目的で、自宅を出発される前にホテル/旅館などの宿泊施設への予約を行った場合が対象です。日帰り旅行や宿泊施設に事前予約をされない場合でも、カードで公共交通乗用具(※1)のチケットをご購入いただいた場合、ご搭乗中の事故については補償の対象になります。

ーーーーーーーーーーーーー

つまり、まず大きな前提としては
海外旅行は交通機関の決済がなければ保険の対象にならないということです。
例えば、ハワイへ旅行に行くと仮定します。


飛行機は貯まったANAのマイルで無料で行き、
ホテル代や飲食代、タクシーやUberの費用を支払ったとします。
これは保険の対象にならないということです。

必ず、時刻表が存在し、運航する交通機関の決済が必要になるためです。

ですが、一部でも決済していれば対象になります。
例えば、ANAマイルで行くが、別途燃料サーチャージはクレジットカードで支払った場合などです。燃料サーチャージを支払っていれば、海外旅行保険の対象となります。

ちなみに、ANAではマイルによる特典航空券を購入しても、
別途燃料サーチャージを支払う必要があります。
そのため、支払いに利用したクレジットカード会社の旅行保険の対象になるわけです。

逆に言いますと、海外系のエアラインの特典航空券などで
燃料サーチャージが含まれている場合などは、
海外旅行保険の対象とはなりませんので、別途加入する必要があるわけです。

他にも、空港までのリムジンバス代を
クレジットカードで支払ったなどでも良いわけですね。

国内旅行の場合は海外旅行では対象外となっていた、
ホテルの宿泊予約で保険対象になります。

海外旅行と国内旅行で、対象となるものが交通機関であったり、
ホテルであったりと変わりますので、ご注意ください。

具体的な旅行代金の例も公式サイトに掲載されております。

具体的な旅行代金の例

具体的な旅行代金の例

まずは、何が対象となるかを正しく把握することで入っていたつもり…
といった事を防ぎましょう。

複数加入時の扱いについて

旅行費用を支払うだけで旅行保険の対象にすることが出来ますが、
結果として複数の旅行保険に加入していた場合はどのようになるのでしょうか?

いくつかのケースについて紹介いたします。

  • 複数のクレジットカード付帯の保険に加入していた(死亡・後遺障害)
  • 複数のクレジットカード付帯の保険に加入していた(死亡・後遺障害以外)
  • クレジットカードと通常の保険の組み合わせで加入していた

複数のクレジットカード付帯の保険に加入していた(死亡・後遺障害)

複数のクジレットカードとしては、アメックスとアメックスだけではなく、
JCBとアメックスなど他の国際ブランドになる場合もあると思いますが、
どちらの場合も対応は同じとなります。

死亡保険金は一番高いクレジットカードの金額が補償金額となる。

例えば、以下のように2つのクレジットカードの旅行保険に加入していたとします。

加入例
  • JCB  障害死亡保険金  5,000万円
  • AMEX 障害死亡保険金 10,000万円

この場合、金額の高いAMEXの10,000万円が対象となります。
※支払いはAMEXとJCBが按分して支払ってくれます。

そのため、複数のクレジットカードの海外旅行保険に加入していても
もらえる金額は同じ
になります。

複数のクレジットカード付帯の保険に加入していた(死亡・後遺障害以外)

では、死亡・後遺障害以外はどうなるのでしょうか?

先ほどと同じように以下のような例でみてみましょう。

加入例
  • VISA  傷害治療費用 500万円
  • AMEX 障害治療費用 1,000万円

この場合、合算されて上限は1,500万円となり実際に発生した費用が支払われます。
死亡・後遺障害以外はこのように合算された金額が上限となります。

但し、1点注意点があります。
例えば、携帯品損害保険に加入していたとします。
1品10万円までといった制限がある場合、
複数の保険に入っていても、全体で10万円までしか補償されません。

それ以外は、複数加入しているとその分補償を厚くすることが出来るようになっています。

クレジットカードと通常の保険の組み合わせで加入していた

こちらは、クレジットカードの付帯保険と、空港やWebなどで入会することができる
通常の保険を組み合わせていた場合となります。

加入例
  • AMEX        障害死亡保険金 10,000万円
  • 市販の海外旅行保険 障害死亡保険金 10,000万円

先ほどのクレジットカード同士の付帯保険の場合は、
どちらか補償の高い方が上限となりましたが、
こちらの場合は両方から支払われることになります。

つまり、今回のケースでは、2億円が支払われるということです。

保険は、クレジットカードの付帯保険か、市販の保険かで大きく2つに分かれます。
この2つを組み合わせた場合は、補償は基本的に2つを足した数値になります。

一方で、死亡・後遺障害に関しては、
クレジットカード付帯保険グループであれば、そのグループでの上限値となります。
逆に、市販の保険グループであっても、グループでの上限値となるわけです。
同じグループ内では、その中での一番高い補償額が採用されてしまいます。

クレジットカードの付帯保険と、市販の保険の組み合わせのみ、合算されるわけです。

そのため、クレジットカードの付帯保険ではちょっと不安だな…という時は、
死亡や後遺障害に対する補償を増やしたいのであれば市販の海外旅行保険を追加し、
その他であれば、一部の決済を別のクレジットカードなどで行うことで、
対応することができます。

各国際ブランドの補償比較

では、各ブランドの補償の比較をしていきましょう。
当然、プラチナやゴールドなどにより補償内容も変わってくるものもありますので、
今回はゴールドステータス帯で比較していきたいと思います。


また、VISAとMasterCardはプロパーカードを発行しておりませんので、
VISA代表として三井住友ゴールドカード(NL)さんが、
MasterCard代表としてラグジュアリーカードさんに登場頂きます。

各ブランドの対象は以下としております。

  • VISA:三井住友ゴールドカード(NL)
  • MasterCard:ラグジュアリーカード
  • JCB:JCB ゴールド
  • アメリカン・エキスプレス:アメリカン・エキスプレスゴールドカード
  • ダイナース:ダイナースクラブカード

海外旅行保険の補償内容

表記は基本会員の場合と、( )内が家族カード会員の場合となっております。
※基本的にアメリカン・エキスプレス以外は本会員も家族カード会員も同じ補償です。

保険種別VISAMasterCardJCBAMEXダイナース
傷害死亡/
傷害後遺障害
2,000万円
(2,000万円)
1.2億円
(1.2億円)
1億円
(1億円)
1億円
(5,000万円)
1億円
(1億円)
傷害治療費用100万円
(100万円)
200万円
(200万円)
300万円
(300万円)
300万円
(300万円)
300万円
(300万円)
疾病治療費用100万円
(100万円)
200万円
(200万円)
300万円
(300万円)
300万円
(300万円)
300万円
(300万円)
賠償責任2,500万円
(2,500万円)
1億円
(1億円)
1億円
(1億円)
4,000万円
(4,000万円)
1億円
(1億円)
救援者費用
(保険期間最高)
150万円
(150万円)
500万円
(500万円)
400万円
(400万円)
400万円
(400万円)
300万円
(300万円)
携行品損害20万円
(20万円)
100万円
(100万円)
50万円
(50万円)
50万円
(50万円)
50万円
(50万円)
乗継遅延/
出航遅延/
欠航/
搭乗不能

(ー)
2万円/1回
(2万円/1回)
2万円/1回
(2万円/1回)
2万円/1回
(ー)

(ー)
受託手荷物
遅延

(ー)
2万円/1回
(2万円/1回)
2万円/1回
(2万円/1回)
2万円/1回
(ー)

(ー)
受託手荷物
紛失

(ー)
4万円/1回
(4万円/1回)
4万円/1回
(4万円/1回)
2万円/1回
(ー)

(ー)

三井住友ゴールドカード(NL)以外は、多少の凸凹はあれど、
その他はそこまで大きな違いは無いかなとは感じますね。

逆に三井住友ゴールドカード(NL)はノーマルカード並みのスペックとなっておりました。
この中で一番補償が厚いところを上げるのであれば、
ラグジュアリーカードとなっております。

国内旅行保険の補償内容

国内旅行保険については、本会員も家族会員も補償は全く同じでしたので、
項目分けずに記載いたします。

保険種別VISAMasterCardJCBAMEXダイナース
傷害死亡/
傷害後遺障害
2,000万円
(2,000万円)
1億円5,000万円5,000万円1億円
入院日額5,000円日額5,000円日額5,000円
手術入院日額
×倍率
(10倍~40倍)
入院日額
×倍率
(10倍、20倍または40倍)
入院中の手術5万円

入院外の手術
2.5万円
通院日額3,000円日額2,000円日額3,000円
乗継遅延/
出航遅延/
欠航/
搭乗不能
2万円/1回2万円/1回
受託手荷物
遅延
2万円/1回2万円/1回
受託手荷物
紛失
4万円/1回4万円/1回

こちらもラグジュアリーカードが頭一つ抜けており、
次いでJCBあたりでしょうか。

国内旅行保険については、アメリカン・エキスプレスも補償が少なくなり、
入院や手術については対象外となってしまいます。

国内旅行時の保険をクレジットカードで満たすのであれば、
JCBやラグジュアリーカードで決済するのがよさそうですね。

結論

旅行の費用をクジレットカードで決済することで、
市販で加入すると5000円~10,000円はする
保険に加入できるというのは非常にメリットがあります。

ただ、条件を理解していないと、
複数の保険に加入していたが、
結局1社の金額分しかもらえなかった
…となってしまいます。

ただ、保険はあくまで有事の際に治療などが受けられないことを防ぐものです。
儲けた、特に何もなかったので損をした…というものではありません。

いくつもの保険や、非常に手厚い保険に加入したとしても、
死亡や後遺障害以外は利用した分しか支払われませんので、
過剰に加入するのも如何かなと個人的には思います。

一切の医療保険などに加入しておらず、
クレジットカードの保険で出来るだけ満たそうとするのであれば、
ラグジュアリーカードがおススメです。

ただ、旅行保険自体高い物ではありませんので、
この差であれば、クレジットカード決済によるポイントを貯めたい
クレジットカードの決済でもよいのではないかなとも思います。

自身が加入している医療保険などの補償と、
クレジットカードで得られる補償などを足しても不測の部分があるようであれば、
その際、市販の旅行保険に加入するという形です。

先日で、まん防も終わりこれから旅行に行かれる方も増えてくると思いますが、
旅行に行かれる際に、万が一に備えた補償になっているか、
今一度、見直してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。